通常人では尿中には尿素が含まれ、尿酸の割合は低い。
細胞内の
核酸に含まれている
プリン体が
尿酸へと代謝されてしまわないためには、ヒポキサンチン・グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(
HGPRT,HPRT
EC 2.4.2.8)という、ヒポキサンチンをイノシン酸、グアニンをグアニル酸に再利用する代謝酵素が必要であるが、
突然変異によって
遺伝子に異常が起きHGPRTが働かなくなると、ヒポキサンチンやグアニンが酸化されて代謝の最終産物である尿酸が体内で過剰に産生される。この症状がレッシュ・ナイハン症候群に特徴的である。部分的な異常は
高尿酸血症とそれによる重症の
痛風や
急性腎不全の原因となり、
神経症状を有する例も見られる。発症頻度は、男児10万人に1人とされている。HGPRTの遺伝子は
性染色体の
X染色体上に存在するため発症はほぼ男性に限られ、女性の発症例はまれである。